名前: 井上家住宅
読み: いのうえけじゅうたく
倉敷川畔の重要伝統的建造物群の中でも代表的な大型の町屋の一つで、古くから倉敷の中心の通りである本町通り(往還)に面して建っています。部材の仕上げ具合や文書などから、主屋の建築年代は美観地区内では最古のもので、江戸時代の正徳年間(1711~1716)前後と推測されます。
 
南面二階外壁にある7つの倉敷窓のすべてに土扉が付いているのは、現存する倉敷の町屋としては井上家住宅だけです。倉敷の町がまだ火災に悩まされていた、かつての時代の形式を残していると思われます。また、小屋組の登梁(のぼりはり)形式で束を併用しているなど、非常に古いかたちを採用しています。

平成24~29年度まで全解体して保存修理を行っています。
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