名前: ひやさい
読み: ひやさい
家と家の軒が重なり合うほど狭い路地のことを倉敷の古い言葉で「ひやさい」といいます。

昭和30年(1955)くらいまで、倉敷の町はこの「ひやさい」が無数に走っていて、長く住んでいる人でさえ、うっかりすると道に迷うほどでした。この「ひやさい」のある当時の町並みをいまも彷彿(ほうふつ)とさせるのは、船倉町、中央1丁目(旧前神町)、本町通り、東町界隈です。

この「ひやさい」を歩いてみて、まず気がつくのは道幅、方向などまちまちで、碁盤の目とはほど遠く、微妙にくねくねとカーブしていて好きな方向に伸びて見通しがきかないことです。

火災にも戦災にも遭っていないため、自然発生的な道の形がそのまま残ったのでしょう。
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