名前: 中橋
読み: なかばし
考古館の前にある「中橋」は岡山県下に数多くある石橋の中でも最も大きく、かつ一番美しい橋と言われています。

江戸時代は木橋だったことが寛文 3 年(1673年)の記録にあります。もともと美観地区の三橋は元禄初年頃にできたと言われ、その木橋が現在の石造りになったのは、西郷隆盛が熊本城を攻めた「西南の役」があった明治 10 年(1877年)でした。

江戸時代から明治中期にかけて、この倉敷川は荷物を積んだ船が数多く往き来したため、船が通りやすいように橋はアーチ型になっています。橋桁の長さは 9.5 メートル、幅 48 センチ、高さ 72 センチ、一本の重量は約 9 トンであり、一本の石では日本一の大きさです。

この橋は、今橋と前神橋・高砂橋との中間にあり、橋の中央に立てば考古館をはじめ、倉敷館、旅館鶴形、旅館くらしきなど美観地区を代表する倉敷の町並みが一望できる最高のロケーションとなっています。そのため、観光客の記念写真はもちろんのこと、映画やテレビ、ロケ、特に NHK の朝ドラ、また新郎新婦、七五三などのお祝い事の記念撮影の場所としてしばしば利用されています。
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